よく読む本
「最近読んだ本は?」「好きな本はなに?」と聞かれて、全然答えられなかったのがショックなので、今一度ゆっくりと考えてみたいと思う。
今まで読んだ中で上位に入る好きな本シリーズ。
まずは小説から。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』シリーズ (大森藤ノ)
『沈黙』(村上春樹)
警察小説、寓話?、教養小説(ビルドゥングスロマン)。告白?…に分類されるのだろうか。
緊張感のある展開が好き、なのかなぁ。共通項がイマイチ見当たらない。
ちなみに、官能小説で好きな本は。
『Myメイド』(わかつきひかる)
『吸血姫譚アストリッド』(さかきいちろう)
文章の緻密さで、御前零士氏の作品。
『Myメイド』が好きな理由は、一番初めに手に取った官能小説ということもあるけれど、やっぱりストーリー展開が見事に胸を打ったこと。
極度の貧乏生活だけれど逞しく生きるヒロイン。ある時、ボロボロの屋敷の中から一通の手紙を見つけて、主人公の元へ専属メイドとして押しかける…という流れ。
官能小説はあまりストーリーに割けない事情があるとは思うのだけれど、この物語はヒロインへの共感がもの凄くて、今でもたまに読み返したくなるような展開が描かれている。
この他にもMyシリーズはいくつか読んだんだけど、『Myメイド』は突出して自分に合っている本だということがわかった。
さて…。
小説で好きな本は、といえば…。ジャンルでは言えないかもしれない。
推理小説が好き、恋愛小説が好き、なら、そういう類の本に手を伸ばしてそう、というイメージが当然浮かぶ。
しかしそれが殆どない。人見知りならぬ他世界観見知りといえばいいのか、同じ著者でも世界が違うと途端に手が伸びないところもある。
そういう意味では、香月日輪先生とか、村上春樹は幅広く手を付けた方だけれど、それも授業の一環として、という理由に後押しされたことが強い。
うーん…。
強いて言えば、緊張感のある小説が好き、かなぁ…。
自分が度々思い悩むこともあって、主人公が悩んだり葛藤していると共感するし、
なおかつ自分の頭で論理的に考えて、進むことのできる部分に憧れる…のかな?
苦しい状況の中でも進もうとする意欲と姿勢に希望を感じるというか…。
身近に感じる物語、だから好きなのかもしれない。ううん、いまいちコレといって括れない。
ジャンルで決めてない。それは確か。
時間が経ってから、若干勢いがなくなった頃に安心して手に取れるミーハーな部分があることは確かだ。
うーん…。父性を感じられる物語が好き。なんて言っても、なんのこっちゃって感じだしなぁ…。