自分は「ナニモノ」か
人生っていうのは、もちろん自分が生きる時間のことなんだけど、
じゃあ自分ってなんだろう、何者なんだろうって考える人は、たぶん社会人になった人には少ないんじゃないかと思う。
理由は、単純に忙しいからとか、労働して疲れたからとか、考えるのが面倒になったとか、もう十分考えたから答えが見つかってせいせいしてるから、とか。
ということは、まだこれが引っかかっているってことは、自分の中では解決できていない問題なのかもしれない。
仕事をしている。お給金はもらえていて、つまり稼ぎはある。
しかし、空っぽな感じがするのは、働き口を見つけて社会人をやっていても、やっぱりもとの部分、つまりは「自分」の中身が、まだ十分に煮詰まってないからじゃないか、と最近感じる。
例えば友達が、自分はこれがやりたかったから、今度挑戦してみるつもりだとか、
同僚が、ユニークな趣味を持っているとか、
そういった部分で自分がある人を見かけると、やっぱり羨ましくなる。
つまり、そこを考えてみる必要がある。
さて、なんだろう。
仁村さんの言葉をもう少し借りるなら、自己紹介ができるかっていうことになるんだけど…。
年齢、体格、血液型、職業、は別にして。
普段やっていること。
アニメを見る。マンガを読む。ゲームをする。本屋に行く。部屋の片づけ、掃除。
カラオケに行く(歌を歌う)。ストレッチをする。お菓子を食べる。執筆。
ひとりでいても寂しくなくて、意識的にハマっているもの。
執筆…くらいか。
それもここ最近は、できてないけれど…。
「ダメなヤツほど知ってるぜ。なんのために生きてるか」
っていうのは、偉大なるバンド Fire Bomberのある歌詞なんだけれど。
ここでいうダメなヤツっていうのは、本人の好きなことに構い過ぎている人のこと、かな。
でも裏を返せば、あの人にはコレ! っていうものとも言えるかもしれない。
「ボクからアレを取ったら、ボクじゃなくなってしまう」っていう藍坊主の歌詞もある。
シンプルにひとつあればいい。
そのひとつへ、自分の生きる時間をかけてもいい、と思えるようなものは何か?
つまりは、本気でハマれるものは何だろうか?